俺が頭取になる頃、この銀行はない

ハーバードでMBAを取得し帰国した三木谷さんは本店の企業金融開発部になりM&Aを担当することになりました。

当時は全くの下火で興銀でも「案件なし」の状況が続いていたにもかかわらず、メディア担当の三木谷と上司の2人だけは稼ぎまくっていたそうです。彼らのクライアントにはソフトバンク孫正義さんなど日本を代表する起業家の面々が名を連ねていました。現在日本のネット企業の中でメインプレイヤーとして世界の最前線で戦っているソフトバンク楽天ですが、この時点で2人が出会っていたのには驚きました。

今でこそソフトバンクは有名ですがこのときは三木谷さん自身もどのようなものかよくわかっていなかったようです。しかし彼らのダイナミックなビジネスには惹かれるものがありました。また三木谷さん自身も独立の決意はしていたけれど興銀に留学の借りを返さなくてはと考えこの頃は働き続けていたみたいです。