不可能に思われた大学受験に挑む

今週は76ページから87ページまでです。

 

テニス漬けの日々を送っていた浩史さんですがやはりワールドチャンピオンになるのは難しいとこれから勉強をはじめますとお父さんに告げます。大学に受かるまではラケットは握らんとまで。

大学に進む決意はしたもの成績は大学そのものに行けるかどうかすら危ういものでした。

しかしある教師に「今から一生研磨やれば、国公立大学でも入れる」と言われ、浩史さんは猛勉強を開始しました。

結果的に一浪して一橋大学に合格します。神戸大学は親父がおるからいかん、東大は兄貴がおるからいかん、一橋に行きたいと高2の進路調査の時に言っていたそうです。三木谷家は子供が3人いてこの時すでにお兄さんとお姉さんは大学へ進学しています。月給32万で仕送り10万×3人。共働きし大変な中、浩史さんの望むようにさせてやってとても良い両親だと思いますた。

浩史さんの恩師である先生がおっしゃるには東大に行ったお兄さんや徳島大学の医学部に行ったお姉さんへのコンプレックスがあったのではないかと、だからこんな落ちこぼれの自分でも勉強ができるようになれるんだと気づいたからがんばれたのだと思います。

今回も三木谷さんらしいなと思うエピソードがあったのですが、

一橋大学には商学部と経済学部があって難易度が毎年交代するそうです。普通はみんな簡単な方を受けるはずですが浩史さんは違いました。お父さんが「今年は商学部が簡単みたいだな」と言うと経済学部を、翌年「今年はお前の念願の経済学部が簡単だな」と言うと商学部をなんらかの理由をつけて受けたそうです。

天邪鬼、ではないかもしれませんが決して自分に甘くなることなく下位の成績から有名な大学に合格するなんてとてもすごいですよね。

アメリカの家庭は大抵そうらしいのですが子供たちが小さい頃に大学を意識的に見せるそうです。そして幼心に憧れを持たせる。旅行ついでにお父さんがキャンパスを見に連れて行ったり

遊びも混ぜて空気に触れさせる、日本でも普通に行われたらいいのにと感じました。

そんなところも浩史さんは親父が仕組んだのではないかと今になって思うそうです。その策略にまんまとはまってしまったような気がすると。

深い愛情があるからこそここまで子供達のために動けるのだなと思います。