2章三木谷浩史が選びとって来た道-日本興業銀行へ-

今週から第2章に入っていきます。99ページから108ページまで読みました。

 

今回は大学卒業後から話が始まります。

浩史さんが卒業したのはバブル絶頂期でした。そして三菱商事住友銀行に内定をもらいます。この頃は多い者で20社以上の内定をもらうツワモノもおり、それでも会社訪問解禁日である10月1日には就職先として決めた会社に行きます。企業側は他の企業に行かさないように一日中学生を拘束するのが普通だったそうです。

浩史さんは金を扱うところなら絶対潰れないというお父さんの勧めで興銀に決めました。

興銀に入行した浩史さんは半年の研修のあと、本店外国為替部に配属されました。外国為替部というのは当時の興銀で目立つ部署ではなく経営や営業の花形とは違い事務の方でした。当時の後輩で三木谷さんと近しい経歴を持つ鈴木敦さんによるとたくさんの優秀な人がいる中で浩史さんは飛び抜けているような人には見えなかったそうです。しかし浩史さんは同期一番で留学生候補となり、留学先はハーバード。留学先は優秀な順に選ぶことができるそうで、要するにトップの成績でした。それで三木谷さんのすごさを実感したそうです。また、アメリカへ行くにあたり、浩史さんは結婚しました。三木谷さんの奥様の晴子さんは三木谷さんの後輩で平成元年入行のマドンナ、みんなの憧れであり鈴木さんの同期もみんな晴子さんを狙っていたようです。しかしいつのまにか浩史さんがゲットしており、そこでさらに  三木谷さんはすごい人なんだと思ったそうです笑

今回読んだ中で一番印象に残ったエピソードなのですが、仕事だけでなく、男としての幸せというか会社のマドンナとの結婚というある種のマウンティングのようなことを難なくやってのけるのは三木谷さんらしいと思いました。突出していない部署からの異例の成績であり、同期一番で留学を決められたのは後にも先にも浩史さん1人だそうです。

子供の頃から周りの子たちに好かれていたなど、側から自分を認めさせる能力に長けているんだなあと感じました。